自然に囲まれてリラックス。ノルウェーの山小屋 Hytte(ヒュッテ)

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ノルウェーの山小屋 Hytte(ヒュッテ)

via Worldering around with respect

日々の忙しさに追われる中「自然に囲まれてゆっくり過ごしたい」と思う方は、きっと少なくないでしょう。

自然の豊かな環境に身を置きたくなるのは、誰しもが持つ人間の本質です。

北欧ノルウェーでは、みんなが小さな頃から自然に親しみ、大人になっても自然のアクティビティを楽しむのが大得意。

そんなノルウェー人の「自然大好き」な国民性に一役買っているのが、Hytte(ヒュッテ)の存在です。

自分自身や家族との時間を大切にし、自然ある環境でゆったりと過ごせる、ヒュッテの魅力に迫ります。

Hytte(ヒュッテ)とは?

Hytte(ヒュッテ・ヒュッタ)とは、木造建築の素朴なコテージ・小屋のこと。

ノルウェーの旅道中で、ぽつりぽつりと現れる、赤や白のペンキで塗られた小さなヒュッテは、はまるでおとぎ話の世界のよう。

普段の家とは違い、内装はとてもシンプルで、必要最低限の家具・調度品のみが揃います。

厳しい寒さをしのぐため、暖炉を備え付けていることもしばしば。

ほどんどが人里離れた場所に建っていて、山のほか海沿い・湖のほとり・森の中といった、自然あふれるエリアが人気です。

基本的に、ヒュッテ周辺にはほかの人が住んでいないため、ひとりで趣味にめいっぱい打ち込む人・家族と訪れて自由気ままに過ごす人など、楽しみ方はそれぞれです。

ヒュッテは、自然に囲まれてリラックスでき、ありのままの自分でいられる、最高の場所なのです。

誰もが持っていて当たり前?

ノルウェーには約40万軒のヒュッテが存在し、500万人を超える利用者がいるといわれています。

両親や祖父母の代からあるヒュッテを、家族・親戚みんなでシェアする場合や、子どもが生まれたタイミングで新しく建てるケース、もしくは仕事を引退してゆっくり余生を過ごすためにヒュッテを持つことも。

また近年は、ヒュッテを貸し出して、ほかの人とシェアするサービスも人気です。

それでも、一般的にノルウェー人は「家は借りるのではなく、買う」という考え方が基盤にあるため、自前のヒュッテを持つ世帯が多いのが現状です。

ちなみに、中には自分たちで建てるセルフビルドをやってのけてしまうツワモノもいます。

主な利用シーズンは、週末・長期休暇

ヒュッテはいつでも訪れることができますが、多くの人が長期休みをとる夏や冬・イースター休暇のシーズンが人気です。

中には、毎週のようにヒュッテを訪れるという人もいるほど、とても気軽に利用されています。

子どもがいる家庭は、学校の休みにあわせて休みをとることも多く、週末にふらりと出かけたり、夏休みをまるまる使ってヒュッテで過ごしたり。

車で訪れる場合もあれば、比較的近ければ数時間歩いて(!)ヒュッテに向かうこともあるようです。

近い、といっても市街地からは離れているのが普通。

ただし道中も自然に溢れた場所が多く、山や海を眺めながらハイキング感覚で歩くのは楽しいことに違いありません。

Hytte(ヒュッテ)での過ごし方

Hytte(ヒュッテ)の室内

ヒュッテで過ごす時間は、格別なもの。

訪れるシーズンや立地によって、向いているアクティビティが異なるため、無限の楽しみ方が存在します。

子どもの頃からヒュッテに慣れ親しむため、ノルウェー人は自然で遊ぶのが大得意。

季節や場所にあわせて、つねに自然と近い距離で接するのが、ノルウェー流の過ごし方のようです。

夏は家族・友人と一緒に外で食事!

北欧に位置することから「寒い」というイメージを持たれがちなノルウェーですが、夏はとにかく陽が長く、ほどよく涼しいため、外で過ごすには最高の季節です。

朝から晩まで明るく、外でランチやバーベキュー・コーヒータイムを楽しめます。

ひとりでゆっくりリラックスするもよし、家族や友人とにぎやかに過ごすもよし。

近くに森や川・海があれば、自然の恵みを頂き調理して、特別な一品の出来上がりです。

森へ出かけて、ベリー・キノコ狩り

春になると、草木が一斉に芽を出し、夏にはすっかり緑豊かな森が見られます。

6月の終わりごろからは、ブルーベリー・カシス・ラズベリー・コケモモなど、多種多様な植物が実を結びはじめ、ノルウェー人はいそいそとベリー狩りに出かけます。

夏の終わりから秋にかけて、キノコ狩りの季節に移ると、今度はポルチーニやアンズダケといった香り高いキノコが採れるように。

ノルウェーの法律では「自然享受権」が制定され、誰もが森に入ってベリーやキノコ狩りを楽しめるのです。

各々が、ベリーやキノコがたくさん採れる「秘密の場所」を持っていて、シーズンがくると森へ出かけます。

ヒュッテの近くに森があれば、心ゆくままにベリー・キノコ狩りを堪能でき、採れたての食材で食事を楽しんだり、加工して保存食にしたり。

まさに「自然とともにある暮らし」を体現した過ごし方です。

ウィンタースポーツをたっぷり楽しむ

しばしばヒュッテが「山小屋」と訳されるように、山の多いノルウェーでは山中や周辺に小屋を建てます。

冬になると山肌に雪がごっそり積もるため、多くのノルウェー人は週末や休暇を利用して、天然雪でスキーを楽しみます。

小さな子どもも家族と一緒にスキーを始めるため、みるみるうちに上達し、大人になってもスキーをするためにヒュッテへ出かける人がいるほど。

筆者は友人に誘われて、真冬のヒュッテを訪れたことがありますが、着いて早々「スキーしない?道具は揃っているよ」と言われたときは驚きました。

スキーのほかにも、湖上が凍る真冬はスケートをしたり、そりで傾斜を滑ったりと、ウィンタースポーツを存分に堪能できるのが、ヒュッテのいいところです。

ただ何もせず、ゆっくり過ごす

市街地のアパートや家とは違い、ご近所さんと呼べる存在もいないほど人里離れた立地にあることの多いヒュッテ。

仕事を持ち込まず、スマホやパソコンの電源をオフにし、自然に身をゆだねて「何もしない」のも、ヒュッテだからこそできる過ごし方のひとつです。

週末だけの利用でも、リトリート気分でヒュッテを訪れ、自然あふれる環境の中でくつろぐと、身体も心もスッキリ。

忙しくてもリラックスできる時間をつくるために、ヒュッテは最適な場所です。

自然に近く、ありのままの自分でいられる特別な空間・Hytte(ヒュッテ)

常に進化を続け、便利な科学技術ありきで成り立つ現代社会に暮らすわたしたち。

しかし、時には自然と安らぎを求め、自分だけの、あるいは家族との時間をのんびり過ごしたいものです。

そんなとき、いつでも寛大に受け入れてくれ、癒してくれる空間が、ヒュッテにはあります。

たまには忙しい手を止めて、自然たっぷりな環境に身を置くことも、日々を楽しく、充実させるために大切なのではないでしょうか。

ノルウェーを訪れる際は、ぜひ一度ヒュッテに泊まってみて下さい。

壮大な自然にたたずむ素朴な小屋でゆったり過ごせば、きっと身体も心も満たされるはずですよ。

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