スウェーデンで感じたヒュッゲな「Fika(フィーカ)」の時間

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スウェーデンで感じたヒュッゲな「Fika(フィーカ)」の時間

忙しい日々の中で、なんだか心が疲れたなあと思うこともあるかもしれません。

そんな時は、北欧のコーヒーブレイクの時間「Fika(フィーカ)」を参考に、リラックスする習慣を作ってみましょう。

スウェーデンで交換留学をしたことがある筆者の現地での体験や現地の方々の取り組み方を踏まえて、ささやかなフィーカの時間を持つことの魅力をお伝えいたします。

筆者の大切なスウェーデンでのフィーカの時間の思い出

スウェーデンには「Fika(フィーカ)」という、お菓子を食べたりお茶をする休憩のことを指す言葉があります。

私がスウェーデンのウプサラの夏期の語学学校に通っていた時には、朝の授業がはじまって 30分後には軽食休憩がありました。

学校の休憩スペースに座席とちょっとしたカフェコーナーがあって、スウェーデンのチョコレート菓子「Choklaldbollar (ショクラードボッラル)」や、カルダモンの入ったシナモンロールなどが用意されていて、コーヒーなどの飲料と一緒に注文できるようになっていました。

この休憩時間は和やかな雰囲気で、様々な国からスウェーデン語を習いに来ている方々と、お茶をしながらリラックスして交流できる良い機会となりました。

また、ウプサラにある語学学校の後に過ごしたヴェクショーという町の大学構内には、カフェやパブが敷地内に数件あり気軽に利用することができました。

特に私のお気に入りだったのは、図書館に併設されていたカフェです。
よくほっこり体が温まるチャイなど頼んで、一人でのお茶時間もスウェーデンでは楽しんでいました。

授業がない時には、構内に住んでいる友人の部屋を訪ねたり、お菓子を持ち寄って一緒に食べたり、スウェーデンでの学生生活時代は、フィーカをゆったりと楽しむ生活を送ることで心穏やかに過ごせていた気がします。

今振り返ると、このスウェーデンで当たり前のように日々の生活の中にあったお茶の時間は、ヒュッゲな大切な時間だったと思います。

フィーカは幸せなスウェーデンの人たちの毎日の習慣

国連が毎年発表する「世界幸福度ランキング」で、北欧の国々はいつも上位を占めています。

デンマークの心地よい時間を過ごすことを示す言葉「ヒュッゲ」に代表されるように、北欧の国の人々はリラックスする時間を大切にしています。

スウェーデンのお茶をする文化「フィーカ」も、家族や友達など親しい人たちと心くつろぐひとときを過ごす大事な習慣です。

戦争がなく平和だったり社会福祉が整っているなど、幸福度が高いことには様々な理由があるように思います。

でも、日々の暮らしの中でリラックスする時間を大事にすることが、北欧の人々の幸福度とつながっていると考えるのも不思議ではありません。

美味しいシナモンロールやコーヒーを、身近な方々とおしゃべりしながらゆったりと楽しむフィーカの時間は、スウェーデンの人々の毎日の幸福度を上げる秘訣だといえるでしょう。

スウェーデンの人々に学ぶフィーカを楽しむ方法

スウェーデンではどの年代・性別の方でも、仲間とお茶を楽しむ心地よい時間フィーカの習慣を持っています。

仕事先での休憩時間にカジュアルに仕事仲間と交流を持ったり、週末に友人らと外出してフィーカを楽しみます。

天気の良い日に森の中や公園など自然の中で楽しむフィーカも、スウェーデンの人々にとってリラックスするための大切な時間。

カフェで、自然の中で、会社で、それぞれの場面で楽しむフィーカについて、以下より詳しくお伝えします。

カフェでフィーカ

おうちや会社でフィーカするだけでなく、1人あたりのコーヒー消費量が日本の2倍以上と多いスウェーデンではカフェも多くみられます。

19世紀までにはスウェーデン各地のローカルな町までカフェ文化が広がり、フィーカを友達とカフェでする習慣ができていきました。

私が以前住んでいたスウェーデン南部のヴェクショーという町も、それほど規模の大きい町ではなかったのですが、ダウンタウンのお店が並ぶエリアにはカフェがいくつか入っていて、フィーカを楽しめる機会がありました。

ケーキやお菓子を扱うパティスリーに併設されているカフェには、伝統的なレシピのシナモンロールをはじめとしたスウェーデンのお菓子が並び、こだわりの焙煎コーヒーなどと一緒にいただけます。

また、北欧の1年の中で特に過ごしやすい夏の季節には、多くの人がカフェの外のテラス席でフィーカの時間を楽しみます。

自然の中でフィーカ

スウェーデンは、秋の訪れが早く冬の日照時間も短い場所です。
私が一時住んでいたヴェクショーはスウェーデンの南部でしたが、12月末で日の出が午前8時半、日の入りが午後3時半頃でした。

暗い時期が長くなる分、雪が溶けて温かい春がやってくると人々はこぞって外に出て太陽の光を浴びます。
公園の芝生に軽くシートを敷いて、水着で日光浴を楽しむ方々も珍しくありません。

また、スウェーデンは自然に囲まれた環境であるため、町から湖や森へのアクセスしやすいことが多いです。

現地の方々にとって、こうした自然の中でとるフィーカなど、心を落ち着かせることが出来るひとときは、とても充実した時間になっています。

仕事先でフィーカ

フィーカはビジネスの場面においてもその例外ではありません。
スウェーデンでは、午前10時と午後3時にフィーカすることが一般的です。

なお、筆者はスウェーデンに就労ではなく学生として滞在していたので、こちらの内容はスウェーデンの現地の方々からお聞きしたお話となります。

たとえ会社にいてもフィーカの習慣は必ずあって、この時間に必ず休憩をとって仕事仲間とリラックスしながらコミュニケーションをとることを優先するそうです。
スウェーデンの人々は残業をしないなど短く効率的に働くことで知られています。

でも、このフィーカの時間を仕事先でもしっかりと取ることで、よりオンオフのスイッチが取れてより集中して働くことができると当時聞きました。

フィーカで大事なのはリラックスする時間を持つこと

スウェーデンのお茶の時間フィーカは、人々の暮らしに大切に根付いています。
また、フィーカは一人で楽しむよりは、複数の人と心地よい時間を過ごす「人との繋がりを持つ時間」としての意味合いが強いです。

でも、一人でお茶の時間をおうちで持ってほっとしたり、自然の中で温かい飲み物を飲みながら自分と向き合う静かな時間をつくってみたり。
そんな時間を持つことも心安らぐフィーカのひとつであり、ヒュッゲな幸せになると思います。

心嬉しくなるお茶の時間を、北欧のフィーカのリラックスする空気感を取り入れながら自分なりのスタイルで実践するのも素敵なことだと思います。

日々の暮らしにささやかな幸せ時間「フィーカ」を取り入れよう

フィーカの心地よい時間を楽しむために、「こうでなければいけない」といった難しいルールはありません。

休日にサンドイッチを持ってピクニックに行って、自然の中でゆっくりと過ごしたり。
天気の良い日にはベランダに椅子を出して、のんびりとコーヒーを飲んでみたり。

おうちの窓辺から外を見ながら、ふとした季節の変化を楽しんだり、空を眺めたり、ゆったりと過ごしてみるのもいいかもしれません。

心にゆとりを持てるスウェーデンのフィーカのような日々のささやかな楽しみを、ぜひ暮らしの中で作ってみてください。

参考文献

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