ファブリックパネル モネ – プールヴィルの断崖の上の散歩

    1882年2月、モネは当時の住まいポワシーからノルマンディー地方へ絵の制作に訪れます。
    この旅行は、プライベートや仕事のプレッシャーから離れる意味合いもありました。
    この時はモネの妻カミーユが病気で亡くなってから3年ほど経った頃で、子供たち2人と後の再婚相手となるアリス・オシュデとその子供たち6人と一緒に暮らしていました。
    フランスの長引く不景気に影響を受けたり、翌月に控えた第7回印象派展に出品することに積極的になれずにいたりしていた時期です。
    港町のディエップは都会的過ぎだと落胆したモネは、漁村のプールヴィルに4月中旬まで滞在します。
    彼はこの漁村のまわりの風景に夢中になり、アリスと子供たちにこう手紙に書いて送っています。
    「この田舎がどれほど美しくなっているか、あなたたちにその楽しい様子を隅々まですべてを見せることは、なんという喜びとなるだろう!」
    6月にはアリスと子供たちが合流し、モネは彼らにその風景を見せることができました。
    この作品で描かれている若い女性2人は、おそらくアリスの娘のマルトとブランシュと考えられます。
    人物は構造と色の要素を通して、風景との統一性を損なわないように描かれました。
    短く曲がった筆づかいで、そよ風によって草や女性のドレスやショールがなびき、海がうねっている様子が示されています。

    作品名
    Cliff Walk at Pourville
    作者
    クロード・モネ (Claude Monet)
    製作年
    1882年
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