ファブリックパネル ゴッホ – ファンゴッホの寝室

    ゴッホは3つの異なるバージョンの『The Bedroom(ファンゴッホの寝室)』を描いています。
    この絵は1889年に制作された第2のバージョンにあたります。
    第1のバージョンは、1888年の10月にアルルにて画家ポール・ゴーギャンと共同生活を始めるにあたり家を飾るために描かれました。
    しかし、ゴーギャンとの生活は価値観の違いなどからうまくいかず、ゴッホは自身の左耳を切り落とす事件を起こしてアルルを去りサン=レミの精神病院にて入院生活を送ることとなります。
    ゴッホはこの寝室の絵を高く評価していて、近くの川が氾濫して湿気により色が劣化してしまったこともあり、この地で異なる第2と第3のバージョンを制作しました。
    第2のバージョンは、他2つと比べて荒々しいタッチが見て取れます。
    色使いも緑がかった床面など、当時のゴッホの心理状態が表れているかのように、不安定な印象です。
    第3のバージョンは、2枚目を描いた3週間後に描いたとされ、母と妹に送るために描いたこともあるのか、よりやわらかい印象の作品に仕上がっています。
    同じ構図ながら、壁にかけられた肖像画が第1のバージョンでは友人らが描かれたものであるのに対し、第2のバージョンでは自画像と女性像に変えているなど、違いがあります。
    ゴッホの制作時における状況や、心境を思い描きながらこの絵を見てみるのも大変興味深い作品となっています。

    作品名
    The Bedroom
    作者
    フィンセント・ファン・ゴッホ (Vincent van Gogh)
    製作年
    1889年
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