ファブリックパネル ゴッホ – 糸杉のある緑の麦畑

    『Wheat Field with Cypresses(糸杉のある麦畑)』は、1889年にゴッホが南仏のサン=レミにある精神病院にいた頃に描かれた作品です。
    彼は入院中も短い散歩の許可を得て、病院の外で風景画を描きました。
    ゴッホは糸杉の樹木に自分の感情がいくらか反映されていることを感じて以来、この木に対して特別な感情を持っていたといいます。
    サン=レミにいたゴッホが亡くなる前年の1989年には、糸杉を題材とした作品を繰り返し描きました。
    この絵では、収穫間近の広大な小麦畑が広がり、右側には2本の暗い色調の糸杉が、その左側には明るめの色をした小さな糸杉が描かれています。
    1989年7月2日付けの弟テオへの手紙の中で、ゴッホはこの絵について「糸杉と少しばかりの小麦、ケシの花、青い空があり、多彩なスコットランドの格子縞のようで、アドルフ・モンティセリの絵のように絵具を厚塗りした」と説明していました。
    夏の日差しが降り注ぐ明るい風景が描かれたこの作品をゴッホは自身の夏の絵の最高作であると考えていたそうです。
    背景の雲や麦畑をなでていく風が感じられるようなこの渦を巻くような表現は、絵の具を厚く重ねて塗ることにより強調されており、生き生きとした躍動感が感じられる作品となっています。

    作品名
    Wheat Field with Cypresses
    作者
    フィンセント・ファン・ゴッホ (Vincent van Gogh)
    製作年
    1889年
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