ファブリックパネル ゴッホ – 農夫のいる囲い込み地

    この『Enclosed Field with Ploughman(農夫のいる囲い込み地)』が描かれた1889年10月から遡ること5か月前、ゴッホはサン=レミの精神病院に入院しました。
    この風景画は、ゴッホが一室を画室として使う許可をとり、病室の鉄格子からの眺めを描いた作品の1つです。
    この絵で描かれている場面はゴッホの弟テオへ宛てた同年8月30日付の手紙で説明していた、「百姓らが耕している黄色い切り株畑があり、黄色い切り株が耕作された地面に縞模様を作っている。背景には丘がある。」という病室からの眺めに関する描写と重なります。
    しかしながら、遠くに描かれた風車はゴッホの想像上のものだとされ、それは手紙が描かれた数か月後にゴッホが記憶の中の風景をもとにこの絵を制作したことを示しています。
    サン=レミでは、ゴッホは病状が改善しては発作を繰り返していましたが、同年9月頃にしっかりと意識を取り戻したゴッホは、この時期ミレーの模写や彼が画家として初期に行っていた農夫や労働者をテーマにした作品を再び描き始めます。
    この年ゴッホは、上端が区切られた風景、農場の建物、遠くの丘など同じ基本的な要素をもつ13作品にのぼる麦畑の作品を残しました。

    作品名
    Enclosed Field with Ploughman
    作者
    フィンセント・ファン・ゴッホ (Vincent van Gogh)
    製作年
    1889年
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