ファブリックパネル ゴッホ – バラ(薔薇)

『Roses(花瓶のバラ)』は、花瓶から溢れんばかりの薔薇がグリーンとホワイトの濃淡で描かれた、いつまでも眺めていたくなるような優雅で穏やかな空気感が感じられる作品です。
ゴッホの優しいまなざしを伝えてくれているようなこの絵画は、1890年5月にゴッホが入院していた南仏プロヴヴァンスの町サン=レミにある精神病院を離れる直前に描かれました。
ゴッホはその2か月後、1890年7月に37歳で生涯を終えることとなります。
この時期ゴッホが描いたこの作品を含むアイリスと薔薇を題材とした4枚の静止画作品は、ゴッホがサン=レミに移る前、1888年のアルル滞在時に制作したひまわりを題材とした作品シリーズにひけをとらない価値をもつ作品群であると考えられています。
厚く塗られた薔薇の花びらは、アルルで描かれたひまわりを彷彿とさせる力強いタッチで描かれており、生き生きとしたゴッホの主張が絵に込められているように感じられますね。
アルル時代のような色彩の強烈さは表に出ていませんが、ゴッホの絶妙な色彩選びと筆遣い表現が見て取れるとても美しい作品です。
現在は、アメリカのニューヨークにあるメトロポリタン美術館に所蔵されています。

作品名
Roses
作者
フィンセント・ファン・ゴッホ (Vincent van Gogh)
製作年
1890年
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