Frank Lloyd Wright(フランク・ロイド・ライト) 「近代建築の三大巨匠」と呼ばれるアメリカの建築家・デザイナー

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Frank Lloyd Wright(フランク・ロイド・ライト)はアメリカの建築家・デザイナーで、建造物のいくつかは世界遺産にも登録されています。
ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエと共に「近代建築の三大巨匠」と呼ばれ、帝国ホテルの設計など日本とも関わりがあります。
建築作品の他に、家具や照明などのデザインも手がけています。

Frank Lloyd Wright(フランク・ロイド・ライト)アメリカの建築家・デザイナーで、建造物のいくつかは世界遺産にも登録されています。

ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエと共に「近代建築の三大巨匠」と呼ばれ、帝国ホテルの設計など日本とも関わりがあります。

また、建築作品の他にも、ため息が出るほど美しい家具や照明などのデザインも手がけています。

日本に現存するフランク・ロイド・ライトの建築物

近代建築の基礎を築いたとされるフランク・ロイド・ライトによって完成された建造物は、日本国内に 4つ現存します。

アメリカ国外で彼の作品が残る唯一の国ということで縁を感じますが、各作品はいったいどのような経緯で彼に依頼されることになったのでしょうか。

誕生までの具体的な道のりのほか、現在はどのような状態で保存されているのかについても気になりますね。
それぞれの位置情報やライトのこだわりが表れている部分をまじえ、ここでくわしく解説していきたいと思います。

旧帝国ホテル中央玄関

世界中で一般的とされてきた「平面的」な空間デザインを「立体的」なものへと進化させ、注目を集めた日本の旧帝国ホテル。
その本館は、フランク・ロイド・ライトの代表作ともいうべき作品です。

ライトが生涯の間に手がけた建築物において、最大規模ともいわれる同ホテルの設計には、彼自ら木材や石材の準備に携わるほどの熱意が注がれたといいます。

完璧を求めすぎたあまりに予想を大きく上回る予算を提示したライトは、結果的に経営者側と対立。
完成を待たずして任を解かれてしまうのですが、彼の感性が帝国ホテルの並はずれたデザインに大きく反映されていることはまちがいありません。

1967年に残念ながら本館は解体されてしまったものの、中央玄関部分だけは愛知県犬山市の博物館明治村に移設され、現在も訪れる人を魅了しつづけています。

自由学園明日館

東京・池袋に建設当時とほとんど変わらない状態で残されている「自由学園明日館」

学園の創立者である羽仁夫妻にそのデザインを依頼された建築家・遠藤新さんが、自身の師であるフランク・ロイド・ライトを紹介したことがきっかけで、設計を担当することとなりました。

過去に住宅デザインの中でゴージャスなステンドグラスを多用してきたライトでしたが、明日館では手ごろな予算でも可能な桟や羽目板による装飾を採用しています。
シンプルではあれど、幾何学模様をあしらうことで存在感ばつぐんの建物に仕上げた彼の才能はすばらしいとしか言い表せませんね。

旧林愛作邸(電通八星苑)

旧帝国ホテルにおいて、日本人として初めて支配人を務めた林愛作さんが自宅として使用していた建物です。
現存する場所は、東京・世田谷区に位置する駒沢オリンピック公園のとなり。

元々、ホテルのデザインのためにフランク・ロイド・ライトを日本に呼んだ人物は林さんであり、自身の住まい設計を一任するほどの信頼で2人は結ばれていたと考えられています。

現在は電通の厚生施設として利用されており、通常は中を見学することはできません。
何度も改装されて当初の姿からだいぶ変化してしまったといわれていますが、年に数回ほど内覧会が開催されています。

山邑邸(ヨドコウ迎賓館)

豪邸やおしゃれな観光スポットが立ち並ぶことで有名な兵庫県芦屋市には、フランク・ロイド・ライトが重きをおいていた “自然となじみのいい建造物” の魅力が存分に表されている「旧山邑邸」(現・ヨドコウ迎賓館)があります。
現地の酒造会社・櫻正宗の8代目蔵元を務めた山邑太左衛門は、これを別邸として利用していました。

後に、現在の所有主である淀川製鋼所がたまたま買い取ったことにより、取りこわしのリスクが回避されたという奇跡的なエピソードにはおどろきです。

日本において国の重要文化財に指定され、その後は世界文化遺産登録への期待が高まっていましたが、2019年に満を持して登録が決定。
その際、ライト設計を支持する多くの人々からよろこびの声が上がっていたことが記憶にあたらしいです。

フランク・ロイド・ライトがデザインした代表的な家具

前項でご紹介してきた建築物以外に照明やチェア等、家具業界においてもその時代を象徴する数々のアイテムを生み出してきたフランク・ロイド・ライト。

家具関連における全作品の中でも、発表当時から現在まで長きにわたって愛され続ける商品たちはどのような魅力により、使い手の心をつかんでいるのでしょうか。

ここではライトの代表作において、とりわけ名高い家具製品の魅力、具体的に活用出来そうな使用シーン例等についてまとめていきたいと思います。

TALIESIN 2(タリアセン2)

Frank Lloyd Wright(フランクロイドライト)フロア照明 TALIESIN 2(タリアセン2) チェリー

出典 Frank Lloyd Wright(フランクロイドライト)フロア照明 TALIESIN 2(タリアセン2)|ヤマギワオンラインストア

TALIESIN 2(タリアセン2)は、フランク・ロイド・ライトが自身の理想を詰め込んだと言われる住宅『タリアセン』を手がけた際に設計されたフロアスタンドです。
互い違いに配置されたボックスと反射板のバランスがとても美しく、板に反射した光は間接照明のようなやさしい空間を生み出します。

ライトも『タリアセン』の作業場に設置するほど、自身も気に入っていた作品です。
美術品さながらの個性的なフォルムから洗練された上品な印象がただよいます。

現在販売されているのは、フランク・ロイド・ライト財団によって再びこの世に解き放たれた正式な復刻版です。
当時と変わらぬ品質、デザインをまとった再限度の高さには圧倒されます。

Barrel Chair(バレルチェア)

Barrel Chair(バレルチェア)は、フランク・ロイド・ライトがマーチン邸のために 1904年にデザインした椅子です。
フランク・ロイド・ライト自身もこのバレルチェアを自分の居間で愛用していました。

バレル(Barrel)とは「樽(たる)」を意味するとおり、丸みを帯びたやさしい形状に加え、木の仕上げの美しさが印象的です。
やわらかな空気感を放ち、リラックスして過ごしたいシーンに寄り添ってくれますよ。

クラフトマンたちのこだわりが詰まった木材をみがく工程では、1つに対して数時間を要するといいます。
そのように、仕上げの作業を怠らないことでこのアイテムの外見の魅力がどこまでも引き出されているのでしょう。

Lewis Coffee Tables(ルイスコーヒーテーブル)

1939年に手を付け始めたをデザインをもとに、1956年についに完成された Lewis Coffee Tables(ルイスコーヒーテーブル)

厚く、存在感のある天板を4枚の板で支えるすがたからは、フランク・ロイド・ライトの高い芸術センスを感じます。

使用される板の厚みをあえてそろえないことで、全体像が洗練された雰囲気に仕上げられた印象。
時間をかけてみがかれた木材の美しさが、より際立って見えるのもポイントです。

日本の和室空間ともよく合うので、このテーブルを主役としてシンプルな空間にちょっとしたアクセントを加えてみても良いかもしれません。

まとめ

多くの建築作品が世界遺産に登録されたことを受け、今日フランク・ロイド・ライトの技術が世界で認められている理由がわかります。

生涯を通してライトが生み出した作品は 1,000件以上にものぼると言います。
日本にも彼のこだわり溢れる建造物が現存し、中には建設当初からのすぐれた感性が残るものもあるという事実にはおどろきです。

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参考文献

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